【知らなきゃ損する】就活生が語る『関東私鉄業界』

ポーロ

みなさん、こんにちは!
東京GD練習会のメンター・ポーロ(@shukatsu_ex)です。

就活時代には、鉄道業界を中心に見てきた私が、私鉄業界について、就活を通して得た内容を元にご紹介いたします。

鉄道会社のビジネス

鉄道会社は沿線の住人を顧客として、鉄道という交通手段を主軸として住人に様々なサービスを提供して沿線の価値を高め、住人に長く沿線に住み続けてもらうことを目的としています。

したがって鉄道事業はもちろん、住宅や商業施設などの不動産事業、スーパーや百貨店などの小売り事業、水族館やテーマパークなどのレジャー事業を子会社やホールディングスの形態を採って行っています。

関東の鉄道会社と職種

関東には元国鉄のJR東日本、東京都、財務大臣が株式を保有する東京メトロ、そして8つの民営鉄道会社が存在し、すべて株式会社として経営しています。

鉄道会社は大きく技術職と総合職に分かれており、技術職はいわゆる現場といわれるもので、運転士から整備士などの仕事があり、基本的に決められた職の仕事においてキャリアを積んでいきます。

例えば運転士としての採用ならば、キャリアのほぼすべてを運転士として過ごしその後労務の管理職などに配属されるといった形です。

一方で大卒から人気を誇る総合職は事務系総合職技術系総合職に分かれます。

事務系は文系、技術系は理系とイメージして差し支えありません。

総合職はいわば幹部候補生として採用され、入社時は駅員や車掌を経験しますが、その後コーポレート系の業務を担います。

つまり企画、運営、業績管理の仕事がメインとなります。

特に事務系はグループ会社の業績管理や駅員の労務管理、不動産の開発事業など多岐にわたる仕事を任され、様々な経験を積みます。

技術系も同様に鉄道車両など専門知識が必要となる企画部門で仕事をしていくようです。

人気の理由

鉄道の総合職は特に文系から人気を誇る。各私鉄の通るエリアが基本的な配属地ではありますが故、転居が必要な異動がほとんどなく、また外回りの営業をすることがないホワイト高給であるからです。(転勤に関してはJR東日本、東急電鉄の一部部門を除く※後述

それに加え大抵の鉄道会社は採用人数が少なく、事務系と技術系合わせて20名未満が基本です。

先述のとおり幹部候補生としてみなされるため、順当に出世すればCEOに就任することも十分に可能です。

ただし、転勤の必要がない分家賃補助制度がない企業も存在するため地方や沿線近辺外から就職する人には注意が必要だ。

業界の展望

輸送インフラとしてよほどの技術革新がない限り安泰と言われています。

ただし、JR東日本の東北や京浜急行の横須賀エリアなど一部過疎化が現段階でかなり進行している地域もあり、地域の人口増減は運賃収入のみならず、グループ企業そのため少子高齢化に伴う土地需要の変化や空き家化が問題となる可能性があります。

各社ご紹介

JR東日本

関東から東北までが管轄となっています。

他社と異なる点としては新幹線を持っており、インバウンドへの企画に関われる可能性が高いということです。

地方の魅力発信にも注力しており、農家と協働でワインなどの商品企画を行うこともあります。

今後は地方の赤字路線をどう改善、廃止するかが問われます。

対策としましては自転車を積み込める車両の開発などが挙げられます。

元国鉄とだけあり、内部の昇進などにおいて、かなり官僚色が強いと聞きます。

子会社も多く存在し工事会社、商社、ルミネ、東京モノレールなど様々です。

選考については、ワークショップの名でGD(グループディスカッション)と簡単な面接が開催されますが、実はそれが事実上の1次選考となるので注意するようにしてください

参考 JR東日本 新卒採用情報RECRUITING 2020 JR東日本 新卒採用情報

東京メトロ

東京都と財務大臣が株式の大半を所有する株式会社です。

将来的には一般投資家に株式を売却し、完全民営化を目指しているそうです。

また、地下鉄の性質から他の民鉄から不動産収入が少ないですが、近年開発にも力を入れているようです。

都営地下鉄も存在しており、こちらとはルーツも運営も異なります。

大阪で公営地下鉄が民営化されたことから、都営地下鉄の民営化、そして東京メトロと合併すべきという意見もあり、選考で自身の意見を問われることもあるようです。(安全安心を第一とする鉄道会社においては合併に反対と答えた方がいいようです…)

最終面接では東京メトロに関するクイズが口頭で出題されます。

東京メトロについて絶対知らない知識から一般常識(芸能人)まで出題され、わからない問題に正直にわからないと答えられるかが見られているようです。

参考 TOKYO METRO RECRUITING東京地下株式会社 新卒採用情報

東急電鉄

関東の民鉄最大手と言えるほど大きな鉄道会社です。

ディベロッパーと鉄道会社の合併によって生まれたルーツの通り、山を切り開いて鉄道を通した「たまプラーザ」や「あざみ野」は日本有数の住宅街です。

事業セグメントの収入も不動産が圧倒的に多いです。(東急不動産はグループ会社ではありますが、電鉄とは関係が薄く、独立子会社化しています。)

サテライトオフィスなどの新規事業も盛んです。

近年ようやく東急不動産と協同で渋谷から原宿エリアにかけての開発を行っています。

渋谷をインバウンドにとり、さらに魅力的にしようと試みています。

伊豆急行を傘下に置き、リゾート開発にも余念がなく、ホテル事業を日本各地に展開しており、新規事業である仙台の空港運営事業部などに配属されると転勤になる可能性もあります。

近年は開発した「たまプラーザ」近辺、「田園調布」などの高級住宅街の高齢化のリスクがあります。

多岐に渡る事業展開ゆえに、採用人数が他の鉄道会社に比べ比較的多く、事務系と技術系合わせて30人ほどいます。

ESに不動産、鉄道事業、サービス業、新規事業の中から第二希望まで答えさせる枠があり、内定者の話によると希望通りのキャリアを積んでいくようです

将来沿線をどのように活性化していくのか、事業ごとに考えておくと良いでしょう。

参考 東急電鉄 新卒採用東急電鉄 新卒採用

小田急電鉄

新宿から小田原、江ノ島まで長い路線を持つ鉄道会社です。

成城という高級住宅街を走っていることも特徴です。

更に特徴的なのは、私鉄にも関わらずロマンスカーという有料特急を運営しており、運賃収入そして沿線の経済活動が活発化している点です。

近年では海老名など郊外の開発にも注力しています。

長い年月を掛けて路線の複々線化(線路を増やして急行や特急の通過待ちを行いやすることが可能)を完了し、混雑緩和に成功しています。

次なる目標はベンチャーなどとの共同、新規事業です。
※その点では東急電鉄に遅れをとっています。

小田急線と京王線は路線が並行して走っているエリアが広く、旅客の取り合いをしています。

参考 小田急電鉄 新卒採用小田急電鉄 新卒採用

京王電鉄

新宿、渋谷、高尾山、吉祥寺など終着駅の魅力が豊富であるのが京王線です。

そして、特に高尾山は観光地として国内外から人気を誇っており、観光地開発事業に取り組んでいるようです。

小田急線の複々線化に対抗し、有料特急サービスの提供や渋谷新宿を両方利用できる定期(詳しくは“どっちーも”で検索)などの対抗を見せているが、最終的に運賃の値下げを行い、約3億円の減収に踏み切る対抗策を打ちました。(ネットでは自殺行為と批判されているようです。汗)

高度経済成長期に開発した多摩ニュータウンの高齢化がかなり進んでおり、団地までスーパーが出張サービスを行っているほどです。

ただし裏を返せば他社に比べて高齢者住宅への着手や介護事業の参入など、高齢化対策を早めに打っている印象はあります。

また、リニア停車駅となる橋本の開発が進んでおり、沿線の伸びしろがあります。

参考 京王電鉄 新卒採用京王電鉄 新卒採用

京浜急行

品川から横須賀を結ぶ鉄道です。

横須賀近辺に観光者向けのホテル事業を営んでいます。

独自のダイヤシステムにより、遅延が少ないことでも知られていることが特徴です。

漁港がある三崎を満喫できる「みさきまぐろきっぷ」の企画が成功し、日帰りの観光地としては成功していますが、観光客の宿泊まで結びつけてホテル需要を生んでいくかを今後の課題としているようです。

また横須賀周辺は過疎化が進んでおり、空き家の仲介やリノベーション事業に挑戦しています。
またリニア開通に伴う品川の再開発でいかに収益を上げることができるかが今後の伸びしろとされています。

参考 京急急行電鉄 新卒採用京急急行新卒採用

東武電鉄

南は池袋、押上、船橋などから伊勢崎、若松などを広く結ぶ路線です。

スペーシアという日光、鬼怒川まで走る有料特急を有しており観光に力を入れています。

ローカルエリアの過疎化が気になるところではありますが、意外にもスカイツリー近辺の不動産事業も行っており、インバウンドを含めた観光、不動産事業からの収入は高いようです。

参考 東部電鉄 新卒採用東部電鉄 新卒採用

西武電鉄

池袋から、拝島などの西東京や埼玉を東西に広く走る路線です。

鉄道事業のイメージよりもプロ野球球団、百貨店、リゾート開発などに成功しているイメージで、池袋から秩父までを結ぶ有料特急レッドアロー号を運営しています。

かのプリンスホテルも西武のグループ会社でもあります。

リゾートは八景島シーパラダイスなど沿線外でも成功を収めています。

東急電鉄と東京メトロとの直通運転化により利便性が向上しました。

入社後駅員勤務の期間が長いです。

参考 西部電鉄 新卒採用サイト西部電鉄 新卒採用サイト

相模鉄道

横浜から湘南台、海老名までを結び大手私鉄のなかで最も路線が短く、技術職と総合職を合わせた平均年収が私鉄の中で最も高い(860万)のが特徴です。

理由の1つとしては他の民鉄に比べて労働組合の力が強いことが挙げられます。

そのため、ストライキが起きることもあるようです…

また総合職の入社後車掌や駅員の現場研修が長いです。

沿線外でもホテル事業、特にビジネスホテルに強みを持っています。

他社の選考と大きく異なるのは1次試験で筆記試験とクレペリン検査があり、筆記は算数、国語、一般常識、時事問題などから幅広く出題される点です。

通過率も1/5未満とかなり低いので対策しておくべきでしょう!

参考 相模鉄道株式会社新卒採用サイト相模鉄道株式会社新卒採用サイト

京成電鉄

上野日暮里から成田空港までを結ぶ路線です。

千葉の都会エリアを結んでいます。また、成田空港までの有料特急スカイライナーが特徴の一つです。

あまり知られていませんが、傘下にディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドを有しています。(ちなみにディズニーランドは沿線外です笑)

参考 京成電鉄採用ページ京成電鉄採用ページ

おわりに

以上が関東私鉄業界の特徴になります。

案外、会社説明会などに行かないと手に入らない情報などもあると思います。

是非ご自身の業界分析の参考にしてください。

ポーロ

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